おひとりさまライフ

40代 おひとりさまのひとりごと

タイムカプセル

小学校の記念行事で4年生(9才)の時、タイムカプセルを埋めた。

タイムカプセルが開くのは2013年。30年後の39才。

30年後、その日を私は覚えていた。
(これはいまから7年前の話)

タイムカプセルが開く日、幼なじみから小学校に行かないかと連絡があった。

30年前の私はもちろん行くつもりだった。

30年後の私は行かなかった。
仕事(派遣+バイト)には就いていたけど不安定な生活で、30年ぶりの縁の薄い友人にあれこれ聞かれたくなかったし、縁の薄い友人たちの30年後の生活に興味は無かった。


後日、小学校へ連絡をしてブツの回収へ行ってきた。

30年ぶりの小学校。
用務員の方に声をかけると、タイムカプセルは3階の教室(旧6年3組)にあるから勝手に行って取っててくれとの事。
スリッパを借り、パタパタと給食室の前を通り、保健室の前を通って、段差の低い階段を3階まで上がる、、、うぅ〜懐かしすぎる…

旧6年3組の教室は物置きと化していて少なからずショックを受けた。
はじめて「少子化」を目で見た感じ…。
私は第2次ベビーブーム世代。
小学校は4クラスあったし、中学校は10クラス。
中学1年の時、新しい中学校も出来て地域の2校から寄せ集めて人数の調整が行われた。それでも6クラスあった。

物置きとなっている教室にはクラスごとの段ボールが無造作に置いてあった。

自分のクラスの段ボールを探し当て、ゴソゴソと自分の名前が書かれたものを探す。

 

タイムカプセルに収めたものは覚えていた。
大したものじゃない。
だが万が一、個人に回収されなかった物がどこかに晒されたりするのは勘弁してほしい…この手できっちり回収せねば。

やっぱり大したものじゃない…

写生会の絵 書かされた感満載(絵心のない絵)

習字 「幸福」(そんなにヘタクソじゃなかった)

作文(文才のない作文)

作文の内容には、タイムカプセルを開ける日、私は必ず立ち会うと書いてあった。
30年という長い月日は人を変える…。


1つ、記憶にないものが出てきた。

作文用紙に「母からのお言葉」と題名に書かれている。
当時、母が書いた私あての言葉が綴ってあった。


「母からのお言葉」

ラムへ
-意志が強く、心の広い、おおらかな女性になってほしいと思います-


まったく記憶になく、プチパニック。

母が9才の娘へ書いた想い。

埃だらけの教室で涙が溢れてきて泣けてきた。

 

「私は母の願う人になれてますか?」